フラれた。
夜のデート、月を見上げて、たくさんの話をした。
「付き合ってください」
言うつもりがなかったのに
不意に口にしてしまった。
答えはNOだった。
「もう少し一緒にいてください」
このまま君を帰したら
もう二度と会えない気がした。
「何もしないなら、一緒にいていいよ」
君は笑った。
朝、同じベッドで目が覚めた。
君は、シャワーを浴び、慌ただしく化粧をして、タクシーで職場に向かった。
君の温もりがいまも腕の中に残っている。
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