とあるところに女が一人いたが、彼女は一人になることが非常に怖かった。
それでもある日勇気を出して、一人で隣街まで行ってみることにした。
そこでは必ず自分を偽る必要がある。
例えば本当は卵を買いにきたけど、実はキャベツを欲しているとか。
はたまた車に乗りたいけど、本当はただ炎に身を投げたいのとか。
そんな自分に嫌気がさして、今度は一人で東の方に行ってみることにした。
そこにはなにもなかった。
なにもなかった。
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