「ああ、これは駄目だろうな」と思うと同時に、身体が動かなくなった
倫理とか正しさとか綺麗とか汚いとか
とにかく今自分が聞いて・見て・感じてるものを全て無くしたくなった
「消えたくなった」
それを叶えるには死ぬしかないな、と感じて
「でもそれは"逃げ"なんだよな」と「でも死ねないから"逃げる事"すら出来ないんだよな」という板挟みになって
苦痛から逃げる事も立ち向かう事も出来無くなって、どうしようも無くなって
立ち尽くしてしまった、人通りのある場所で
何も考えられない、指一本すら動かせない
口は半開きで、目はあらぬ方向を見て、身体は棒のようだ
いくらか過ぎて、動けない身体を必死に動かして家路に着いた
フリーズは辛い