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昔、東海竜王の娘が病になって、ウサギの肝臓を煎じて飲めば治ると言われた。
しかし海には兎がいないので、どうにもならなかった。
そこで亀がウサギの肝臓を得るために陸地へ上がり、ウサギに出会い、嘘を言ってついにウサギを背中に乗せて海に出た。亀はウサギに言う。
「今、竜王の娘様が病に臥せっているのだが、ウサギの肝臓だけが薬になると言うから、俺が苦労をいとわずお前をおぶって行くのだ」
「私は神明の後裔としてよく肝臓を取り出して洗ってまた元に戻したりするのだ。
このごろちょっと気になるところがあって、それを取り出し、きれいに洗ってまだ岩の上に乾かしてあるから、戻ってその肝臓を持ってきて君にそれをあげよう」