2011-01-09

ウィキリークスの「シンガポールリー・クアン・ユー首相米国外交官に対する内話」によると、リー総理顧問日本核保有国になる可能性が十分ある、と発言しているそうだ。

しかしこれは、日本という国を理解していないと言わざるを得ない(あるいは外部からはそう見える?)。論理的に考えれば、日本が核を保有することは有りえないと言える。

かに核を保有することが諸外国への牽制となるという考えはあるが、しかしそれは保持することそのものが牽制となるというよりは、「最終的に何かあったら、報復として(保有している)核を使っちゃうよ」ということがブラフはなく信じられることではじめて効果がある。例えばアメリカ中国。言うまでもなく軽はずみに核を使うようなことは無いだろうけど、国際対応などの発言や実行などを通じ、いざとなったら核を使うことも辞さない、と信じられるだけの印象を与えている。

対して日本。核を保有し、かつ仮に首都以外のどこかを核兵器で攻撃されたとしても「報復で核攻撃をしよう」とはならない。つまり保有していたとしても何の脅威にもならないため、牽制にならない。保有する管理コストがかさむだけで、まったく効果が無い。

よって、論理的に考えれば、日本は核を保有することは有りえない(保有するメリットが何もない)、と言える。

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