2010-12-27

ジャンルじゃなくて書き方の話

http://anond.hatelabo.jp/20101227150908

読んでいて、絵が浮かぶ。でも、感情移入はいまいち。なんで? と考えてみたら「視点」という考えに行き着いた。小説に出てくるシーンを「どこから」見ているのかわからない。ふと「テレビの画面を見ている」と思ってみたら、確かにそう。と、納得したテレビドラマは腐るほど見てる。ちょっとした手がかりから、どんなシーンなのかを想像するのはたやすい。登場人物の心情や身体機能内部に入ったところは「ナレーションが流れている」と思えばいい。

ちょっと前までは、こんな作品、1次通るのがやっとだったはず。でも、話の内容はスピーディー面白いし、書き方の欠点を……というところまで考えて、いや、待てよ。「視点を登場人物に固定しろ」なんて誰が決めた? 画面を外から見ている視聴者の視点で、どこに不都合がある? 要は、読んでいて想像しやすければいい。

テレビドラマノベライズはこんな調子で書かれていたはず。元のドラマの雰囲気を出すためには良い手だからね。

最初から小説なのに、これやって、世間さまに認めさせたのは、初めてじゃないかな。

  • 読んでないんだけど、よく言う「神の視点」とは違うの?

    • http://anond.hatelabo.jp/20101227213504 なのに、ときどき、誰だかわからない人に飛んでしまう。しかも、その人は「物語世界のことを知らない」らしいんだ。「神視点」は「物語世界のことを知...

      • あーなるほど。視点があっちゃこっちゃ飛ぶのか。叙述トリックとかでないかぎり普通下読みで跳ねられる典型だねえ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん