2010-12-21

くらやみを歩けるということ

 辛くて苦しいとき

 自分が弱いのだ、と思うだろう

 そうかもしれない

 でも、もしそうだとして

 何故、弱い自分が、辛さや苦しさの中で生きていけるのかを考えてほしい

 暗い夜の中を歩けるのは

 多分、貴方だけのお陰じゃない


 暗闇の中を歩き疲れて

 もう、一歩も足が進まなくなる時がある


 次の一歩を踏み出せないとき

 貴方はきっと、心の中で一歩を踏み出す





 その歩みも、いずれ停まるだろう















 自分の心が停まってしまったとき

 何故、自分がその暗闇の中に存在できているのかを、覚えていてほしい

 貴方が一人ではない、ということを、覚えていてほしい

 誰かが貴方の手を握っているということを


 もし、夜が明けて、貴方の世界を光が包んだとした

 貴方自身の手の平を見てほしい

 きっと、ただ、温かいだけだろう


 光と手を繋いでいるから、人は夜を歩けるのだ

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