ぐう…
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…それは、中学3年生の頃の話である。
図書室に並べられたテーブルの席には、同級生の女子達がキャアキャア話し込んでいる。
20分後…まだ勃起は収まらず、パンパンに膨れた股間に痛みが走る。
――!?
図書室のオバチャンに見られた。
バッチリ目が合った。
そもそも俺は何でパンツ脱いだんだ?
神様のいたずら?
早速個室へ呼び出され、オバチャンとのタイマンである。
オ「もーねえー?何であそこでオチン○チン出してたの!?」
僕「いや、あ、あう」
オ「もう、何も言わないから!誰にも言わないし!これからはあんな…あんなことは止めるのよ(///)!」
僕「ん、う、あ…い…」
だめだ、人間らしい声が、出ない。
「人前でパンツ脱いでも全然平気っすけどw」みたいな立ち振る舞いなぞ出来るはずがなかった。
全身から、止め処なく汗が吹き出る。
そして何故か、僕が女子達を眺めながら自慰行為をしていたと思われている。
そう!
でも喋れなくて言い訳できない。
深い悲しみに包まれた俺は、すぐさま家に帰った。
即日、黒歴史として僕の胸に刻まれたのだ。
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行動は、ちゃんと確証を得てから起こすべきなのだ。
今の日本人には、信じる心が必要なのだと思う。
(了)