2010-10-07

禁煙に関わる誤った知識 〜1本オバケというファシズム

10月1日からのタバコの値上げで禁煙チャレンジする人も増えているだろうが、

実は禁煙に関しては誤った知識で望んでいる人が多い。


ニコチンを摂取すると、脳内ニコチン受容体ができる。

禁煙中に1本でも吸うと、脳内にあるニコチン受容体

全て 活発化するためゼロからやりなおしになる。』


一見もっともらしく語られている通説であるが、実はこれ間違いである。


1. 依存度には個人差があり、ニコチン受容体の数や感度にも大きな開きがある。

2. 誰もが1本吸った程度で受容体マックスに反応するのであれば、

 1日に何十本も吸ったり、チェーンスモークする喫煙者存在しない。

3. 微量なニコチン摂取で受容体が生成されたり活発化するというのであれば、

吸うより多くのニコチンが含まれる副流煙を吸ったり、ニコチンパッドやガムでも禁断症状が発生する事になる。

しかし、タバコの充満する居酒屋などに数時間いた程度で、非喫煙者禁煙者が禁断症状を起こすことはないし、

パッドやガムは禁煙療法として医者も薦めている。


一本オバケの正体とは根性禁煙派が作り出した一種のファシズムであり、

一本くらい吸ったくらいで、振り出しに戻ることは絶対にない。


無謀な禁煙は、鬱や暴食といった喫煙異常の健康障害がある。

一本オバケ派によって禁煙は非常に困難なものというイメージになっているが、

本来は本数を減らしたり禁断症状の経過をみながらゆるやかに行うべきである。


もし、禁断症状がずっと抜けずに苦しんでいる人は、立ち止まって自分のペースを見極めて欲しい。

日常生活に支障が出る場合は、1本吸ってみる勇気も必要だ。

節減は医者も認める禁煙法の一種で、禁断症状を最小限に抑えながら

禁煙に向かう安全な方法である。


実は、一本オバケとは敵ではなく味方なのである。

禁煙は根性やスピードを競うものではない。

正しい知識で安全に行って欲しい。



これを読んだ全ての方の禁煙成功を祈って。

  • それ、覚醒剤とか麻薬についてはどうなの? むしろそっちの薬物についてよく聞くけど、「一本打ったら振り出し」って。

  • 覚せい剤とか麻薬って法で規制されるだけで薬理作用が変わるはずもなく。 精神的な依存を伴う中毒は段階的に減らしていった方が成功すると思う。

    • なんとなく覚醒剤とかって 「せっかくやめてても1回手を出したら止まらなくなってシャブ中に逆戻り」 みたいな描写が多いけど 嘘なの?

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