ぜんそく持ちで運動が全然ダメで、成績がいいことだけが自分の長所と思って生きてきたけど、
進学校に進学したら下位になってしまって、自分には何の取り柄も無い、存在価値の無い人間だと思った時期があった。
頑張って成績を上げようとしたものの、日々の予習復習宿題の量があまりにも多く、理解の遅い私のキャパを軽々超えていた。
唯一の長所を折られ、死にたくなった。毎日死にたかった。
私は運動ができない、友達もさほど多くない、勉強も下位、生きてても何の意味も無い。誰にも必要とされない。
ただ、容姿さえ良ければ…
私が目を見張るような美少女に生まれてさえいれば、運動音痴でも、友達が少なくても、
成績が悪くても、「でも○○って可愛いよね」と言ってもらえて、存在を認めてもらえるんじゃないか…と思った。
私には何も無い…
そうして、美容整形のサイトを何度も閲覧し、美容雑誌を買って、呪われたように美容のことばかり考えていた。
くだらない時間だったとは思うけど、「私がもし美人だったら」という考えと、美人になるための付け焼刃の努力は、自殺に向かう思考へのブレーキになったと思う。
容姿を磨くのはバカでも出来る。辛抱や苦痛は要らない。逃げ道には最適だった。
大学に入り、サークルで私は唐突に「シュール」とか「天然」と言われるようになった。
ツッコミ気質の先輩が私をやたらイジり、先輩と私の居るところで爆笑が巻き起こる。
先輩は見た目は似てないけど、雰囲気が明石屋さんまっぽい。人の面白さを引き出して大げさにするのが上手い人なんだと思う。
先輩にくっついてると交友関係も広がりマイミクも増えまくる。ボイス投稿しても即レスがいっぱいつく。
さらに最近ピンでも笑いを取れるようになってきた。
私も面白いし、周りも笑っている、その状態が楽しくてしょうがない。
今私が死んだら、「面白い人を亡くした…」とみんな残念がってくれると思う。
羨ましい。 私も運動駄目だし暗いしブスだけど絵だけは上手いって言われてたからそっちの道に進んだけど いざそこに入ってみるとてんでダメで、存在価値見失って美容頑張るよう...