2010-04-30

むかしのこと。

(中略)

中学生だった2年間の時期、1年生と2年生の時間は最悪の時代だった。

一学年上の○○という男が元凶だった。彼が”いじめ”のリーダーで、近づいてくると、みんな身にふりかかる災難を怖れてビクビクした。

あれは朝のH.R.の前だったのか。女子生徒は教室の中にいて、男子生徒は外の廊下にいた。○○とそのグループが来ていたので、仕方なく相手をして(させられて)いた。

こちらは1人ずつ何がしかのいたずらをされて、自分の番がまわってきた時、ふだんはあまり参加しない上級生が、おもむろに「オイ(私の名字)、妹のやつが今朝これを着けていくのを忘れたから、渡してやってくれ」と名札を差し出した。もちろん○○は大喜びして、それをズボンのチャックの所にとめてくれた。そしていやがるのを後ろからはがいじめにして、教室の中で友人たちと談笑していた彼女の所へ連れていった。

チャイムが鳴り、いずれ担任が来るので、上級生たちは教室へ去っていった。急いで洗面所へ行き、名札をはずして、水で洗って、ぬれたのをぬぐうのもそこそこに返した。相手がどんな顔をしていたのか、見たような見なかったような。なんとなくぼんやりとだが、困った顔をしていたような気がする。

仲間うちで、お決まりの「おまえは誰が好きなのか」を告白する遊び?があって、それが彼女だ、と告げたのは、たぶんこの事件の前だったはずだ。もちろんそれ以外の場所ではひと言も自分からもらした事はない。

でも思い出すたびに、ああその時点で彼女の兄は知っていたんだろうな、とやっぱり考えてしまう。まあそれ以外でも決して親切な性格とは思えなかったが、正面きってイヤなことをされたのは、あとにも先にもそれだけだったのを考慮すると、そう思わずにはいられない。

そりゃ自分でいうのもなんだけど、当時はホントに女の子(と、妹を持つ兄)からすれば、気持ちの悪いヤツだったと思う。

でも、ねえ・・・。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん