趣味で小説を書いてみたくて、小説作法本を何冊か買ってみた。別に新人賞とかを狙ってるわけじゃなく、同人誌で出せればいいや、程度にしか考えてないんだけど、どの作法本を見ても新人賞を意識した本ばかりだった。
もちろん、作品を作るにあたって参考にはなるし、同人とは言え、質の高い物を作りたいとは思うから、新人賞を意識していてもそれはそれで構わないのだが。
作法本を読むと、たいてい、小説のコンテンツ不足について書いてあったりする。だから新人賞に応募して新人が新しいコンテンツを送りだしてもらいたい、とかなんとか書いてある。激のような文ですな。
本屋に行けば、これでもかってほどライトノベルは列んでいるし、コンテンツ不足は本当なのか?と思ったりするわけだけど、実際、自分が買って読む「小説」は減る一方なのも事実。
先日、作法本を書いている出版関係者に会う事が出来たので、その辺の事を聞いてみた。
「本屋に行くと小説の作法本がいっぱい置いてありますよね。そんなにコンテンツ不足なんですか?」
「いやいや、そうじゃなくて、小説作法本って売れるんだよ」
……。
あ、そう。そんなからくりだったのけ。