2010-04-22

去年一年無駄にした理由

去年一年無駄にした。それで留年した。

無駄になったのは一年じゃない。去年なんだ。

俺は身の振り方を完全に間違えていた。

感覚がどんどん社会化されていくのがわかった。

だけどそれを俺は正しいものだと思っていた。

気持ち悪さと退屈を感じたんだけど、なぜかそのシグナルに反応しなかった。

新しい音楽を探すことも、新しく作家を探すこともしなくなっていた。

部活家事や友人と遊ぶことで忙しかったからだ。

感覚がマヒしてしまっているのがわかった。

何かおかしいと思っても、無批判に受け入れようと努力していた。

その理由は、何言っても変わらないんだろうなという諦めだった。

面白い奴を見つけても、変な遠慮があった。人にかかわらないようになった。

これはちょっと不思議だった。人間嫌いになってたのかも。

自由を制限する方向にみんな動いているのが嫌だった。

いろいろなことをやった方がいいと、狭い世界で生きている人たちは言うんだけど、

実際それをやっている人は誰もいなくて、そこに奇妙な歪みを感じた。

「将来の為」の奴隷にはなりたくなかった。

単位を取るためにぎりぎりでやればいいさってのも違う気がした。

何事も本気にならないで行くのはぼくにとっては不自然だった。

全力を出すことを、真剣に考えるのを否定されるのは最低で苦痛だった。

俺は多分価値観をゆだねていたのだ。先輩や、友人や、教授を含む大人達に。

結局それは間違ってた。享楽的な意味で、短期的な意味で。

俺も俺で、説明を諦めていた。誠実じゃなかった。

固有名詞挙げて、知らない奴軽蔑して満足する奴らとおんなじだったんだ。

それで、それを変えてみることにしたんだ。

説明をすること、自分感覚を信じること、そして楽しむこと。

今のところは上手くいっている。失敗したらまた考えるつもり。

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