不幸と情念と無力感とちょっとだけの幻想を原動力にしていると思う。
イギリスのどうしようもない時期にパンクが生まれたりした事を思い出したり。
ということは、日本映画が面白くない最大の理由は、日本にまだ余裕があるからか。
ということは、落ちる一方の日本では映画がこれからどんどん面白くなるだろう。ヤター!
と思っていたのだが、一方で、最近の日本人の若者は、これを言わないと死ぬに死ねない突き進むようなメッセージ性を映画で表現するような戦い方をするのか?
大体、それってシステムに組みすることだしな。
メッセージ性皆無かもしれないけど、自分たちで面白い動画を作って公開して勝手に盛り上がって、結果的にシステムを空洞化させるとかそちらの方が日本人の性に合っているような気がするし、私なんかが指摘しなくても、彼らが意識的にやっているか無意識的にやっているかは分からないが、実際の今現在はそうなっている感じはある。
結局、若者には面白いもの・可能性があるものをかぎ取る鼻があるし、そう捨てたもんじゃないと思った。
日本の映画やドラマや音楽やアニメやゲームや漫画や小説は駄目だ駄目だと言っているオッサン(私もだ)にはそれが彼らの趣味なのだと割り切って勝手に嘆かせて、精々ノスタルジーに浸らせておけば良い。
いやというか、日本の若者自身がやらずにはいられないことをやれば良いだけの話だし、やっている人はやっているし、こんな事を書いている文章も大して意味はないのだろう。
オッサンの役割としては、自分の思い入れのあるジャンルに興味を持った若者に親切にする、くらいしかないのじゃないかなと思った。