生計を立てられない若者が地道に働く年収400万の人間を笑う。
どう考えてもおかしいのにだれも反応しない。
おまえら全然ダメだよ。
そう言おうものなら袋叩きにあうから。
「みんなイチローだけが好きなんだ」と感じたのを、すごく覚えている。
1軍半の選手だって必死に努力しているのに、全く認めようとしない。
そんな若者を世間はひたすら甘やかす。
例えば不登校。
これって健全ではないよと僕は思った。
大人はもっと壁であるべきでしょ。
人生は勝たなきゃ駄目に決まっているだろうが。
そういうことをあまり言わなくなった。
若者は追い詰められて、流石に目が覚めたというか。
地道に頑張ることが大事なんだと現実的に考え始めたんじゃないかな。
それでも彼らを取り巻く環境はますます厳しくなる。
人はなぜ生まれたのかと考える。
種の保存とかとは別にね。
どこかで勝負をするために生まれたのかもしれないよ。
そうであれば頼りは自分しかいないんだよ。
漫画家 福本 伸行さんの文章より抜粋