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30歳のときにいろいろなことが上手くいかなくて、2年間ぐらい公園で寝て、コンビニのお弁当をもらいにゴミ箱に拾いに行って、酒屋さんの後ろで余った酒を飲むという生活をしていました。そのときには、「僕一人が何をやっても世界は変わらない」と世を憂えていました。
そんなときに、中国から来たある留学生に出会いました。僕が泣きながら自分の苦悩を訴えたら、大声でどなられました。「お前みたいなやつは我慢ならん。今、中国の都市では外車を乗り回す富豪がいるけど、内地では土を食べて飢えを凌ぐ人もいる。何も食べられずに死ぬ人もいる。これをどうにかしたいと思って隣の日本を見たら、2発も原爆を落とされ、空襲で全土を焼け野原にされ、アメリカに占領されたにもかかわらず、そこからメイド・イン・ジャパンをつくって誰もが飢えることのない国をつくっていた。その日本に私は学びに来たというのに、ちょっといじめられたぐらいで、泣きながら拾い食いをしているお前には我慢ならん」と。