小さいころからアニメやマンガやライトノベルに触れて育った夢見る男の子だったオレは、魔法でも超能力でも、とにかく人を超越した能力を天から与えられることを夢見てた。
勉強もできないし、運動ができるわけでもないし、カッコいいわけでもない。
だから努力しないで、人より優れた存在になれた物語の主人公達に憧れていた。ある日突然隠された能力に目覚める。不思議な存在にあって超能力を与えられる。いっぱいいっぱい妄想した。そういう出来事を待ち望んでいた。
でも、現実にはそんなことは全く起こらないで、オレは大人になってしまった。いつしか、そういう物語を思い描くこともやめてしまっていた。
結局、オレは何をしていたのか。
オレ以外の同世代の人間たちが、現実と向き合って、何かに挑戦したり、挫折したり、かけがえのない経験をしたり、勉強して資格を取ったり、そういうことして、現実の世界で評価される現実的な能力を手に入れている間、オレはずっと妄想と遊んで、手に入るはずもない空想の能力が与えられるのを待ち続けていた。
魔法使いになりたいと思ってた。
でも、現実世界の能力を手にいれる努力も高める努力もしなかったオレが、魔法を使えるようになったところで、きっと何も変わらなかったと思う。
今、オレは、やっと現実の能力で評価されたいと思って努力しはじめた。出来なかったことが出来るようになる。わからなかったことがわかるようになる。今まで意識してなかった物事がよく見えるようになった。すごく楽しい。まるで魔法みたいだ。
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今なおその魔法に取り憑かれてる人間が日本だけで推定850万人ほどいてだな、 一つが「小説家」(日本語さえ書けりゃ誰でも出来るのに自分は特別才能があると思い込めるツール)...
大正時代と勘違いしてるんじゃないのか 今小説家になろうなんてのはむしろ少数派 カネが儲かるのは漫画家 どっちもリスクが高いが需要は漫画家の方が圧倒的にある 少年少女ともに漫...
マンガ家との比較はおかしくね? 別にマンガ家志望者が圧倒的でもいいんだよ。 問題は、元増田で言う魔法、つまり努力しなくても自分は特別なんだと思い込めるツールの話なんで。儲...
単に「いつの時代だよ」と読んでくれたらいい話