2009-10-24

それにしても世の中は機会便乗主義の投機集団だらけ

中国初の海外での人民元建て国債に3倍人気

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世界金融筋が静かに注目してきたのは中国がはじめて海外(と言っても香港だが)で起債した人民元建て国債

ウォールストリートジャーナルの華字版(華爾街日報。21日付け)によれば、発行額60億元に対して、申し込みが殺到し、三倍の人気という。

「この結果は中国海外での本格的な国債発行により資金調達することに自信を得た」(交通銀行筋)。「将来の展望は明るく、今後ますます香港での起債、資金調達が増えるであろう」(中国財政副部長=李勇の発言)。

香港ドル建ての債券より人民元建て債券市場需要があることが分かったうえ、ドル安の展望をふまえ、人民元切り上げへの予防措置を投資家らがとったとも考えられる」(東亜銀行

つまり香港ドル vs 人民元の為替展望において、香港ドル人民元より弱含みであり、そのうえ、今回の人民元建て債券は利率がきわめて好条件(二年もの2・25%,三年物=2・70,五年物=3・30%)であることも買われた理由でもあろう。

それにしても中国人コミュニティは機会便乗主義の投機集団だらけのようだ。

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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)10月24日(土曜日

          通巻2749号 (10月23日発行)

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