20歳の同窓会では、大学進学組の出席が多く、高卒就職組はあんまり来なかった。就職2年目の大変な時期だったのに加え、進学できなかったコンプレックスもあるのだろう。少数ながら出席した高卒就職組は、大学生活について嬉喜として語っているみんなを羨ましそうに見ていた。
30歳の同窓会では、逆に大学進学組は少なく、高卒就職組の参加が多かった。高卒就職組は仕事も軌道に乗り、家庭もできて、幸せそうに子どもの写真を見せ合ったりしていた。一方、就職氷河期に直面した大学進学組は、仕事が思うようにいかない人も多く、大部分が独身だった。
今後、どうなるのかは分からない。40歳の同窓会の時は、また大学進学組の参加が増えるかもしれないし、そうでないかもしれない、1つ言えるのは、学歴で幸せは決まらない。決まったように見えても、そんなものは少しの運と心がけがあれば、数年で簡単に逆転するってことだ。運はどうにもならないけど、せめて心がけは実践しておこうじゃないか。願わくば、40歳の同窓会に自分が出席していますように。