2009-10-01

世界経済の不均衡。

バランスの取れた経済を実現するには、それを実現できるだけの民度が必要である。

国際会議における決議は同床異夢が普通であるが、世界経済の不均衡を是正するという合意に対し、貧しい側は豊かな側から無条件での富の移転が行われると考え、豊かな側は貧しい側が豊かになれるように努力すると考えるという相違が、いきなり出てきている。

貧しい側は何時までたっても富の移転が行われないという不満を持ち、豊かな側は何時までたっても民度を上げる行動が行われないという不満を持つ。お互いに合意を無視したと詰りあい、G20無意味な集まりだったという結論へと向かう事になるであろう。

友愛には、まず、友として付き合える相手であることが前提になる。道徳常識が一致するか、少なくとも、相手のそれを尊重する態度が必要になる。政治的安定や正当性を維持する為に歴史捏造するような人々を友とするのは、無理がある。

敵の選挙区だから公共事業を止めるとか、敵に肩入れしていた組織だから診療報酬の引き下げるとか、可哀想だから母子加算を復活させるといった権力を私する者と、友になれるかというと、難しいであろう。権力を持っている間は、上手くおだてれば踊ってくれるから人は集まるだろうが、権力を失えば、集まっていた人は去っていく。そのような打算でしかない関係を友愛というのであれば、辞書を書き換えなければならない。

人間がなぜ家族社会を作るのかという常識に対し、生まれた時から存在していたし、ルールを逸脱した方が個人的な利益が大きくなるからという理由で、自分勝手な主張をする人とは、同じ社会の構成員としては、暮らしていけないという事になる。そういう人を区別する動きに対して差別だ男女不平等だ経済の不均衡を放置していると反省せずに騒ぎ立てるようになると、説得自体が不可能となって行くのであった。

健全で成長できる社会を作るには、個人が社会を支えられるだけの能力を持っていなければならず、能力を安定して供給するには家族や血族というまとまりが必要である。個人の権利には義務が存在し、権利を主張するばかりで義務を果たさない人ばかりが増えていくと、社会自体が存在意義を失ってしまう事になる。

国際社会は、その存在意義について懐疑的な人が増えているが、さりとて、ダメな国を消滅させるわけにも行かないから存続しているのであって、ダメでも国家社会にしがみついていれば生きていける、ゴネ得が期待できる分だけ、ダメな方が有利という、間違った考えを抱かせる原因となっている。

サヨクリベラリスト権力を持つと、戦争や争いごとの原因を撒き散らす事になるというのは、何時までたっても変わらないようである。

[2009.9.28]

http://www11.ocn.ne.jp/~ques/diary/diary.html

  • ただ、もう、これは無理でしょう。特に数名……わかってくれる気がしない。 相手は人間だってことを、こちら側も忘れたらどうなるか……ああいう人も、それを支持する人も、それを...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん