2009-09-08

某所にて

某所のとある人が書いたブログにて。

 主人公が「キリスト」と「ブッダ」の2人、もちろん、本物です。その2人が休暇を利用して、立川アパートシェアリングをしている、という設定、アパートを借りるときの名義が「聖」という名字だ、と。まあ、その設定自体で、かなり楽しむことが出来ますが、「宗教的な知識」があれば、それがより一層楽しめる、というのがポイントです。幸い私は仏教にも、そしてキリスト教にも造詣が深いものですから、その辺のネタはビシビシと決まってきますよ。「銀のお盆に生首を欲しがったわがままな娘」なんてのが出てきますが、その娘の名前が書かれていないのがミソ。作者の読者への挑戦なのでしょうか。

 基本的にギャグマンガなのですが、そのテクニックがかなり古典的。ページをめくった瞬間に強烈な「オチ」があらわれて、それで爆笑を誘う、という、分かり切った手法がたまりません。先が読めていても、実際にこれをやられると間違いなく爆笑させられてしまうのですから、困ったものです。一番笑ったのは、アパートがあまりに暑いので、2人でファミレスに涼みに行くシーンでしょうか。ドリンクバーだけを注文して長々と居座る2人、最初は空いていたのに、だんだんまわりにお客さんが増えてきます。ウェイトレスも、そろそろ迷惑顔をし始めたので、2人はそのウェイトレスにそのあたりを尋ねようとします。そしてページをめくると、そこには大きなコマの中で満面に笑みをたたえた彼女が、「お客様は、神様ですから」ですって。ここでツボにはまらない人が、いったいいるでしょうか。

 とは言うものの、こういう「絵」はちょっと苦手、3巻までは買いましたが、それ以上「自分で」買うことはないでしょう。

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