2009-09-08

嫌いになったわけではないが

*09-09-10追記しました。



今付き合ってる相手との関係に行き詰まりを感じている。

付き合いは1年半くらい。相手は異性ではない。

かといって自分たちは同性愛者でもないが、異性愛制度の枠外にいることだけ明記しておく。

ここでは相手をKと呼び、自分のことは増田三人称で記す。


Kは実家住まい増田一人暮らし。会う時はいつもKが増田宅に来る。

Kは実家が嫌いで、ある意味増田宅を避難所扱いしている。息抜きの場というか。

知り合った時からKは鬱を患っていた。現在も通院し薬を服用している。

今はまずまずの小康状態と思うが、ひどく気落ちして何も出来なくなる事が多く、

たまにバイトするくらいで定職についていないためほとんど金がない。

親も経済サポートはしてくれない。

病気は家で静養すればいいから生活費は必要ないと思っているらしい。

病院代は出してくれている。決して貧乏な家庭ではない)

増田経済的にそれほど余裕があるわけではないが、Kの鬱を承知で付き合っているし、

デート費用自分が出してもいいと思ってそうしている。

Kが来るのは週末だが、増田最近仕事シフトが変わり、週末にも仕事が入る事が多い。

Kとしては、週末には家族が家に居るので、あまり顔を会わせたくないと言う。

先週の木曜は夜勤シフトで、翌金曜の朝に一度帰宅し、昼から夕方までまた仕事をしてきた。

夜にはKが来るから、仮眠をとる間もなく夕食の準備をしてKを迎えた。

ちょっと疲れていたが、その日はわりと楽しく穏やかに過ごせた。

翌土曜は、夕方から夜まで仕事だった。Kは増田と一緒に家を出ることになっていた。

増田は前日睡眠不足だったし、夕方から仕事なので体力を温存しておこうと思い、

午後遅くまで横になっていた。

起きると、Kは漫画を読んでいた。

Kは1日3回薬を服用しているので、3食きちんと食べなければならない。

何か食べたのかと聞くと、まだ何も食べていないと言うので、

急いで食事をつくって一緒に食べた。

その後、シャワーを浴びて出てくると、Kはリビングでごろんと横になっている。

それを見てにわかに腹が立ってきた。

休日モードのKに対し、増田仕事モードだからイライラするんだろうか。

そう思ったが、モヤモヤした気持ちにフタをして、その日はKと別れた。

仕事を終えて帰宅すると、とたんに気が滅入った。

台所のシンクには汚れた食器が放置してある。洗濯もしなければならない。

Kは手ぶらで遊びに来て、出された食事を食べるだけ食べ、洗い物も片付けもせず、

増田が寝ている時には漫画を読んで過ごすだけ。

後片付けは全部増田仕事だ。

Kの部屋着を洗って干している時、増田はまるでKの愛人ではないかと思えてきた。

増田は、Kと過ごす時間をなるべく楽しくしよう、Kの負担をできるだけ少なくしよう、

不便のないようにと気を使っている。

けれどもKは、K自身がのんびり過ごす

(顔を会わせたくない家族から離れて息抜きをする)ためだけに

増田宅に来ているようで、二人で過ごす時間を大切にしようという姿勢は見られない。

Kの負担を少なくしようとすればするほど、増田の負担が増すばかり。

Kと一緒に過ごすことまで“仕事”に思えてくる。

増田にとってこの家は生活の場だ。腹が減ればメシも食うし、汗をかいたら風呂にも入る。

汚れ物は洗わなければならないし、ゴミも出るし、片付けも必要だ。

「顔を見たいだけ」とKは言うが、実際にはそんなキレイ事では済まない。

けれども、Kにとってこの家は、一種のリゾート旅行先なのだ。

嫌な現実を忘れられる避難所で、何もしなくてもメシや着替えが用意されている。

増田はKの恋人役、ツアコン役、旅館仲居やら料理人やら、

何役もこなさなくてはならないというのに。

誤解のないように書いておくが、増田は決して世話好きなタイプではないし、

自分ばかりが「あれしよう」「ここに行こう」と提案して、

主導権を握るのは好きじゃない。

Kの場合は、「どこ行く?」「何食べる?」と聞いても、

考えられないし決められなくて混乱するばかりなので、

そういう心理的負担を少なくしようと思って代理しているまでだ。

するといつの間にかKは、何でも増田に任せておけばOK、と思うようになったらしい。

増田の考える事やる事言う事全て正しいのだと、増田を絶対視するようになっていった。

だから、K自身は考えたり判断したりしなくて済むと思うようになっていった。

「それは危険だからやめてくれ。

自分は決して完璧人間ではないし、間違いもたくさん犯すし、

不安だらけだし自信なんてないのだから、当てにするな」と言ったが、

どこまで理解されているかはなはだ心もとない。

かといって、「Kはどうしたいんだ、自分の考えを言ってみろ」と詰め寄るのも、

Kにとっては辛い事なのだ。

この先どうすればいいのか迷う。

ここに書いた事をそのままKに伝えれば、

Kは増田に気を使って緊張しすぎて疲れてしまうに違いない。

かといって、今のままでは自分が潰れてしまいそうでしんどい。

嫌いになったわけではないが、Kは増田にとって大きな負担になっている。

増田はKに、「少しは家事を手伝え」と言いたいわけではない。

そう言えば、Kが素直に従うことは分かっている。

でも、増田が「やれ」と言ったから機械的に従うだけなのだ。

二人の時間をよりよく過ごすために、

自分で考えて、自分の意志で、進んで何かをするという事がない。

増田が働きかけなければ、Kはいつまでもその場でじっとしている。

それじゃまるで自分一人でいるのと変わらない。

いや、一人でいる方が負担がない分ずっとましかもしれない。

恋人って、特効薬のようなものだと思っていた。

相手を思うだけで疲れが吹き飛んで元気になったり、

嫌な事があってもまた頑張ろうと思えたりする、心の支えのようなもの。

でも、今の増田にとってKはそうではない。

会った時には少なからず嬉しい気持ちがあるが、去った後には気が滅入る。

考えれば考えるほど気が重くなる。

増田エネルギーが全てKに吸い取られているように感じるし、

何を思って増田に会いに来るのか分からないKが不気味にすら思えてくる。

鬱を承知で付き合っているなら、相手に何も求めず、

ひたすら尽くすしかないのだろうか。

増田があまりに狭量なために、こんな苦しい思いをするんだろうか。

すれ違いや不満を感じているのは増田だけであって、

Kは今の付き合いに満足しているのだと思う。

このすれ違いはKの病気のせいというより、

お互いのコミュニケーション文化が違うからなのかもしれない。

その一方で、鬱になってからのKはかなり退行していると感じる。

鬱以前のKはバリバリ頑張る優秀な人だったとKの友人から聞いているし、

付き合いが進むにつれ、Kの意思表示は少なくなっている。

家族との関係のまずさが鬱の原因の一つだとも考えられる。

実際、家族病気不安定になっているKの助けにはなっていないらしく、

Kは増田に「保護者」の役を求めている部分が大いにある。

Kがうちで漫画読んでごろごろしているのはリラックスしている証拠だろうから、

その姿を見て和めれば幸せなんだろうけど、いまはそうは思えない。

増田の気持ちをネガからポジに切り替えられる何かがあればいいのだが、

なんかもう疲れたよ。

好きな人と一緒にいれば幸せ二倍、苦労は半減と思っていたが、今は真逆だ。

幸せ半減、苦労は二倍。

そろそろ潮時なのかなあ。

長文すまん。最後まで読んでくれた人、ありがとう。

09/09/10追記



トラバレス

>「捨てちまえそんなゴミ

そう思わないこともないが、「役に立たないヤツ=ゴミ」とは思いたくない。

仕事の付き合いではないから、役に立つ/立たないの二分法では考えられない。

なんか、自分はKに利用されてるだけなんじゃないかと思う自分がいやだ。


ブクマでの病院とか薬に関するコメントについて。


今Kが通院している病院は、増田がすすめたところ。

(鬱持ちの友人が何人かいるので、相談して情報を教えてもらった)

最初の数回は付き添っていった。薬は確かに飲んでいる。

処方箋を見せてもらった事もあるし、Kの事も知っている医療系の友人から

「この薬は副作用がちょっと心配」「これは今のKには量が多すぎるのでは?」

アドバイスをもらった事もある。

K自身がどうなりたいのか(病気との付き合い方とか)、

どうしたら楽でいられるのか、何ができて何ができないのか、

できない事について増田ヘルプできる事は何かなど、

ちょっとずつでいいから言語化してみてくれ、と何度か話し合ったことはある。

あまり急かしても逆効果だろうからゆっくりでかまわないんだが、

増田が働きかけないと、これまでそういう話し合いをしてきた事をKがすっかり忘却しているので脱力する。

いつも振り出しに戻る感じ。

Kが自分の事すらろくに考えられない状況なのだという事はわかっている。

だったら引きこもって療養に専念すりゃいいだろとも思うが、

いかんせん実家の居心地が悪いため、なかなか療養にならないという事情もある。

かといって増田がKの生活や療養を全面的にサポートするわけにもいかず。

休養の名目で入院したこともあるが、むしろ悪化して退院した。

Kの鬱は二次症状だろうと思っている。病院医師もそう見立てている。

一次的なものについては、ここでは触れない(すまん)。

上記の友人たちからは、「長くかかるだろうねぇ。少なく見積もっても5年かな」と言われている。

この事はKには伝えていない。

Kに対する不満やすれ違いについては、これまで何度かKに話している。

「ちょっとずつでも変わりたい」とKは言うが、

実際には先に書いたように振り出しに戻ってばかりで埒があかない。

ケンカになったこともある。ケンカというか、増田が頭に来て一方的に怒ったりとか。

でも今回は腹を立ててKに怒る気力もない。

とりあえず、ここまで。また思うところがあったら追記するかも。

  • ま、あなたもおそらく答えは分かってると思うが。 「捨てちまえそんなゴミ」 二人三脚で相手の脚が遅いからこっちもあわせよう・・・とかならともかく、 おんぶに抱っこしてやる筋...

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