こういう話は何度も出てるかも知れないけど、書かせてほしい。
IT業界しか知らないまま社会人を続け、下請け→元請けと呼ばれるSIの大手メーカーに転職した。感じた事は「下請けと元請けで待遇が違いすぎる。」と言うこと。
下請けは結局派遣と変わらないんだなと思った。
基本人月いくらの人売り商売なので、いくら働こうが会社に入る金額は一定。社員の給料を上げると言う事は利益を減らす事になる。だから給料は殆ど上がらない。
必要最低限な給料しか払わない。最低限な生活が当たり前。贅沢というのは年に数回しかできない。
元請けは社員が生活に困らないよう、色々な福利厚生がある。あと残業したら手当が出るのは当たり前。出張や転勤者にも大きな金額の手当が出ている。
年収はなんだかんだ言って多少の年功序列はあり、30過ぎで子供を持つ頃には600万を超えるようになってる。
収入もそんな感じで安定しているので、社内では貧乏自慢や残業自慢みたいな卑屈な話は殆どない。彼女いるand既婚率も高い。長い休みは海外行ったりゴルフしたりするの当たり前。家でパソコンなんか触らない。
下請けの頃は逆だった。
勿論仕事の質は違う。元請けは元請けなりの苦労も多い。
下請けは言わば基本単純労働。大事な決定は上の会社がしてくれます。自分で考えて行動する事も往々に求められるが。必要な専門知識:業務知識の比率は6:4か7:3くらい。
元請けは自分で考えて、顧客と良好な関係を築いて、仕事のコントロールをして時間の使い方がうまくなることを求められる。必要な専門知識:業務知識の比率は1:9か2:9くらい。
一番大きいのは、元請けは将来の不安みたいなものが無い。これが精神衛生上だいぶ違います。
仕事は面白くないけど、この会社に居ればまともなサラリーマンで家庭を築いて一生を終えれるだろう、と言った安心感があります。少なくとも今はね。
同じ業界に居るのに、元請けか下請けかで大きな差が出る。資本主義社会ってのはそういうもんなんだろうけど、残酷な世の中だと思う。
紹介予定で元請けだといわれて入った会社が下請けだったでござるの巻ってのはあったなあ。 そこは逃げ出してユーザー側の社内SEやってるけど、楽でええよ。