先駆者としての松下幸之助には敬意を払いつつも、この人の会社の製品を素晴らしいと思った事が無い。日本がまだ「12歳のガキ」「焼け野原」だと言われていた時代の人だ。当時のメーカーの地位なんて今とは比べ物にならない。競争相手なんて(今と比べると)居ないも同然の時代なら、ちょっと本気で取り組めば何を作っても「斬新」で「一番乗り」が簡単に出来た。やりたい放題がそこそこ許された時代だったはず。(同じ理由で本田宗一郎もそうだと思うんだよね。それなりにやりたいようにさせてもらえた時代であれば、今でも成功する人間は沢山居ると思う)
ただ、松下幸之助という実業家に匹敵する人間は存在しないのかといったら、多分、全然そんなことは無いと思う。「神様」と担ぐ理由って、別に松下幸之助に心酔しているからではなくて、日本のメーカーの象徴であってほしいという、もっと利己的な理由じゃないかなと思う。
文化に偉人は付き物だもんね。日本のメーカーにも歴史があるれっきとした文化なんだぞと、業界ぐるみでその雰囲気を盛り立てていくために、松下幸之助を利用してきたところはあると思う。
松下幸之助だって戦後の混乱期には誉められないことの一つや二つ、俺はやっていたと思うんだけどねぇ。 手塚の話とは全然話は違うけど、「過去の偉人を讃える病」っていうのはある...
貴様どさくさに紛れて何えげつない事書いてんだ 消えろ