■http://anond.hatelabo.jp/20090820123940

あれは陰謀でもなんでもなく、ガイアックスのお粗末さで自滅しただけの話だよ。

最大の原因は、ガソリンより出力あたりのCO2排出量は増える場合が多く製造コストも高い、ただ税制上のトリックでガソリンより安いというだけの製品だったこと。

しかもそのトリックが不完全。ガイアックスの組成が醸造アルコール(と水)だけだったら揮発油税や軽油引取税の対象にならないんだが、アルコールとガソリンを混和したり、アルコールが石油から合成されたものだとガソリンや軽油と同等の税率が適用されることを考慮してなかったんだな。

もうひとつ、品質が安定しなかったこと、品質を証明する努力が足りなかったこと。

結構アルコール数が変動してたみたいだし。

性能や安全性の実証、安定性に信憑性を与えるような取り組みをちゃんと第三者に見えるかたちでやらなかった。健康食品の広告よろしく、都合のいいことしか言わないんだもん。

燃料系を痛めるという話についてもまぁその絡みで、私企業たるガイアックスが秘密めいてこしらえた謎の燃料について、常に品質一定で無害であると自動車メーカーが太鼓判押す訳にゃいかないから。

自動車に本来の燃料油以外のものを入れるといえば、天ぷら油由来の軽油代替燃料があるね。

あっちはガイアックスと違って叩かれてない。自動車メーカーも「保障はしないが自己責任で勝手にやってくれ」という感じだし、陸運局に車検証を持っていけば手数料数百円くらいで燃料欄に食用油改質燃料を書き加えてくれる。

・石油由来ではないので軽油引取税の課税対象外

・製法はオープンなので、あとは品質管理・保証の工夫次第

・植物由来燃料はCO2削減目標達成の助けになりうる(排出量にカウントしなくていいから)

認めさせる手順の正しさも大切だと思うし。

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