茂木健一郎氏の本はどうも読んでてひっかかることが多い印象だったのだが、きょう「思考の補助線」という本を読んでてその理由が少しわかった気がした。
たとえば96ページに
「ITがネットワーク化の拡張をメルクマールとして発展していく中で、必然的に標準化の事態が進むという状況がある」
という文があるのだが、これは
で充分なはずである。また同じページに
「今日において、世界の多様性を握りつぶすことにつながると懸念される契機には、さまざまなものがある」
と書いてあるが、これは
という意味なのだろうか。
どうも、難しそうな文を書くことによって自明な話をわかりにくく記述しているように見える。内容についてはともかく、茂木氏は文章は上手なのかと思っていたのだが、とんだ誤解だったのかもしれない。
無駄に修辞に凝った説明文を見ると南朝鮮の新聞記事を連想する。