わたしも以前は、ゴキブリが人並みに怖かった。まぁ、今でも部屋にいたらびっくりするし、「愛いやつよ」と目を細めたりはせず瞬殺する。
そこは言わばゴミの中継施設で、空き缶と瓶とペットボトルだけ、巨大な駐車場みたいなところに山積みにされている。別の車が来て、それを積み込んでまた走る。一日の最後には綺麗にゴミがなくなる。
独特の匂いがする。不思議なことに、色々混ざると焼肉のタレの匂いになる。なぜかはわからない。
それはともかく、そんな場所なのでゴキブリが大量にいる。でも、駐車場みたいにだだっ広いところで、真夏の炎天下だと、ゴキブリはすごく弱っている。
必死で物陰を探して入るけれど、そこもまたすぐゴミの車に潰される。というか、最終的には全部ゴミ処理行きなんだけど。
狭いところにいるゴキブリは怖いけれど、広い所にいると、実にはかない。弱っちい。暑いと飛ぶパワーもないようだ。バイト仲間と箒でゴキブリすっ飛ばして遊んでいた。
それ以来「ゴキブリも普通の虫、広いところなら大したことない」と悟った。
でも、あんまりゴキブリ慣れして「素手でも倒せる気がする」と豪語していたけれど、実際現れてみたら、やっぱり素手ではどうしても倒せなかった。
ゴキブリの本質は「でかくて速い」これに尽きると思う。 従って、だだっ広い駐車場の中では相対的にゴキは小さく見えるし、炎天下で弱ってたら速度も出ない。 本質がつぶされてるん...
人間関係にも似てるね。狭い職場でイラつく上司も、会社内やら世間やらで見ればこれっぽっちのもの。 もちろん自分自身も、家族や友達関係でイライラしていても、世界の中ではちっ...