じゃぁ「法律を厳守せよ!」という人は?と考えると、こちらのほうは
役人が杓子定規に法律を口にして一般市民が泣きを見る、という構図があり、
「法律の適用をするな!」という声の方が聞こえることが多い。
○
いろいろ意見はあるが、憲法とは国家権力の枷とすると、国家権力に「憲法を守れ!」というのは解るが、
この構図だと、法律ってのは統治の一手段であって、市民を苦しめる要素になってしまっているな。
○
するとそのうち、大企業が労働基準法なんかを守ってないんじゃね?とか
大企業が
「いや、うちは法律を守ってます。基準を守ってます」
なんてことが確定すると、じゃぁ法律を変えろ、基準を厳格にしろ、となる。
一般人にとって大企業の凄さってのは国家権力に匹敵するよな、と考えられなくもないから、
「法律の厳守なんかするな!もっと厳しくしろ!」
という声が上がるようになる。
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一昨日パチンコ屋でガソリンを使った放火殺人事件があり、各メディアはきちんと、
と書いてはいる。しかし、
「接客業の責任として、負担はあろうが設置するべきではなかったか」とか、
「法律を変えて設置させる方向にしたほうがいいのではないか」とか言っているとこがある。
言いたいことは解るし、一般市民の都合に合わせて法律を作れという意図自体は反対しないけど、
中小零細の店舗にまで、今は義務ではない事柄を義務化させよという意見は、
イデオロギー的にヤバイのではないだろうか?という気がした。
何故現行の法律でスプリンクラーの設置義務がないのか?という問いには、おそらく法律を作った役人は
「ただなんとなく。しかしどこかで線引きはしないといけなかった」
と答えるんじゃないだろうか。それに対して犯罪…なんだろ、抑止にはならんよな、犯罪予防ではない意図に
犯罪何と言えばいいんだろ?リスク回避か?上手く言えないが、そのために特別な力を持っているわけではない、
一藩市民側の経営者のみが負担を被るような法改正を求めるって、
ある種の独裁を待望しているんだろうか。
エンディングを思い出して泣いた……