二次規制が始まった場合に対峙するであろう最大の敵は警察・政府ではなく、創作物の消費者自身である。
おそらく規制が始まってから、特定作品に存在する、児ポ法違反と思われる表現を糾弾するサイトが雨後のたけのこのように湧き出てくるはずだ。
そのうち予告.inに似た、表現情報の集積サイトも現れるだろう。
その作品を嫌うアンチはそれらのサイトを見ながら、どんな些細なものであろうが片っ端から、例えば未成年女性が短パンで生足を出した格好をしているだけの表現であろうと、
それらの表現に対するクレームを作者に送るであろう。クレームを受けた作者は警察へ通報される事を恐れ、その表現を自主規制せざるを得なくなる。
こうして消費者個人個人が、嫌いな作品内における些細な表現に対する糾弾を繰りかえしていくことで、彼ら自身の手によりじわじわと表現規制が進行して行き、
ついには警察や政府の直接的な介入無しに、サブカルチャー全体が萎縮し、価値の無いものになっていくのである。
テレビ番組が、自主規制につぐ自主規制の流れで、やりたいことができなくなっていった過程と一緒である。
どんな人気作品であっても、その作品を嫌うアンチは少なからず存在する。
漫画等のアンチサイトや掲示板を見れば、執拗に特定作品に粘着し、本当にちょっとした表現であってもパクリだの何だのと無茶苦茶に叩くことを生きがいとしているような者がいることはすぐに分かる。
そういった人々は、二次規制が始まることを嬉々として待っているのではないだろうか。なんといったって、児ポ法違反を糾弾するという大義名分で、嫌いな作品を堂々と叩けるようになるのである。
一般向けゲーム、漫画などでもアンチは存在するので、同様の流れになるのは間違いない。18禁漫画、アニメ等が規制されるだけですまないのは明らかである。
ここを見ている出版社、ゲーム会社、漫画家、同人作者、サイト運営者、その他創作を行う方々は考えてほしい。
「貴方(貴社)の○○における表現は児童ポルノ禁止法に違反するのではないのか」
創作物における、今では何でもないような表現に対し、