彼が何者かというと、サバンナというお笑い芸人の高橋が考え出したピンネタである。
もともとはコンビネタでやっていたが、いつしかピンでやるようになったわけだ。
この犬井ヒロシというのがどういうものかというと、グラサンにTシャツジーパン姿でギターを持って歌いながらネタをやるといういつも同じパターンだ。
ブルースのメロディにあわせて歌を歌うわけだが、その内容というのが例えば
回転寿司屋に行った時の話やけど
回転寿司屋に行ったときにお醤油を一皿一皿たらしていくのか それとも一皿目に取ったお皿のお寿司をたいらげてしまって そのお皿をお醤油入れとして使うのかは・・・ 自由だ~!!!!
お醤油 is freedom お醤油 is freedom お醤油 is freedom お醤油 is freedom
でもレーンを流れてるやつの中に自分が希望しているお寿司がない時
それを頼むのものすごい勇気いるで!
こんな感じだ。
喫茶店で近くに座っていたカップルの男が彼女に対して自信満々で話をしているのだが、実はその話が思いっきり間違えててそれを注意してあげるのか、注意してあげないのかは・・・自由だ~!!!!
みたいなのもある。
彼は常に自由を求めているわけだ。
そして自由を求めて歌い上げる。
しかし彼は気付いていない。
二者択一までいっている時点で全然自由じゃない。
カップルの話の場合は、そもそもそこに居なければそんな不自由な二択を選ばないという自由が存在したはずなのだ。
彼はカワイソウだ。歌えば歌うほど、彼には自由がまったく無いことがわかってしまう。
電車でギリギリおばあちゃんっぽい人に席を譲るかどうか自由だ。
自転車で人が邪魔な時にベルを鳴らすか、ブレーキ音を使うかどうか自由だ。
彼が自由を歌い上げる場合、それは必ず不自由な二択しか存在しない。
彼は自由意志によって行動を決めていると思っているが、実はそうではないのだ。
だから俺は彼にこのブルースを奉げよう
犬井ヒロシの歌についての話やけど
犬井ヒロシが「自由だ!」と歌ってる歌はほんとは全然自由やないんやでって注意してあげるのか いやいやアレは自由やんね、自由の一種やんね、俺はわかってるで!的な同情で妥協して注意してあげないのかは・・・自由だ~!!!!
自由だっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!