日本に貢献する・しないというのと、日本で働く・海外で働く、というのは切り離して考えるべきじゃないかなあ。海外で働く=日本を捨てる、じゃないでしょう。
一国内で経済は完結しないのだから、鎖国するというのでもない限り、モノや情報の架け橋として国内側だけじゃなく海外側にも受け口が必要でしょう。確かに海外労働組の稼ぎは日本の税収にならないし日本のGDPも増やさないけれど、間接的な貢献はできるんじゃないかな。このままだと人口が減って行く以上、高度成長時代のような経済成長は無いだろうし、経済大国としてのプレゼンスは下がるかもしれないけれど、文化を成熟させて観光でまったりと生きてゆくのは十分ありだと思うし。それならそれで海外組は日本の窓口になるわけでしょう。
自分はアメリカに住んでて事業やってるけど(シリコンバレーではない)、日本の若い優秀な技術者に活躍してもらいたいと思っていて、もちろん本人が望めば来てもらう可能性もあるけれど、日本に留まってもらってリモートで連携するのも十分可能だ。比較的単純な仕事ならインドや中国と勝負にならないけれど、職人芸的なセンスと細部へのこだわりが必要とされる一品仕事っていうのはわりとあって、そういうのを安心して頼めるところって少ないんだよね。
国と国とが持ちつ持たれつで支えあって行く未来を考えるなら、その未来に一番貢献できるのは、「自分の生産性がもっとも発揮できる場所に行くこと」だと思うよ。日本であれ海外であれ。もしあなたの持っている特技や性格が、日本で一番有効に活用できるなら、日本で活躍するのがいい。もしそうではなく、かつ他の事情が無いのに日本に留まるとすれば、それは単なるセンチメンタリズムであって、結局は日本のためにもならないんじゃないかな。
一連の論争で、日本組 vs 海外組みたいな構図になるのが一番いやだなあ。そういう構図で見ようとするのが一番日本のためにならないように思う。
http://www.chikawatanabe.com/blog/2009/04/future_of_japan.html こちらのエントリを読んで悲しくなったので書いてみる.誰が読むというわけでもなかろうが. 当方は前掲エントリ内で「留学経験があ...
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