■夢の中でぼくは違う人生を歩んでいた
たかい志をもって、東京にでてきたはずなのに、
結局はしがない飲食店の店員をやっている。
大学は出たものの、いまの仕事で経済学の知識なんか役に立たない。
一日中必死で働いて、家に帰ったらいつも日付が変わっている。
大学時代から付き合っていた彼女とは、
半月の遠距離恋愛の末、あっさりふられた。
ほとんど東京に友達はいないから、休みの日も一人だ。
就職してから一年間、この生活に耐えてきたものの、
自分が何のために生きているのか分からなくなってきた。
仕事へのモチベーションもなければ、
将来への希望ももてない。
もう、いっそ大阪に帰りたい。
大阪に帰ったところで、やる仕事もないのだろうけど。
という夢を見た。
妙に生々しくて恐ろしかった。
ツイートシェア