先週、昔付き合っていた恋人に殺された。
その人とは半年前に再開した。
半年前に、久しぶりに向こうから会いたいって連絡があった。
私はその人に振られたのだけど、会いたいって言われるとやっぱり会いたいって思った。
今は別の恋人がいるけど、会うだけならいいだろと思った。
結果、その人は遠くからわざわざやってきてくれた。
最近付き合っていた人と別れた後だったらしく、「なんであの時君と別れたんだろう」、とか
「あとから考えると君以上の人はいなかったのに」、「別に寄りを戻したいとかじゃなくて、あの時のことを
反省して謝りたかっただけだから」って言われた。
何を今更いってんだ、って思っていたのに、そんなことを言われているとよりを戻したくなってくる。
でも困る。今は別の恋人がいるのだから。
いろいろ考えていると、気持ちの整理がつかなくなって、その人が帰ってから、
やっぱりもう一度会ってみようと思った。
時間に都合をつけ、今度はこっちから会いにいった。
会って喋っているとやっぱり楽しい。
その日は一緒にお酒を飲んで、酔った勢いに身を任せてしまった。
次の日一緒に海を見に行こうと向こうが提案した。
私は海に馴染みがないので海と聞くとテンションがあがる。
でもローカル線に乗り、電車で揺られ海に向かっていると、電車でのろのろ時間が過ぎて
海は見れずに帰ることになった。
ローカル線に揺られながら、引き換えしているとき、あぁやっぱりこの人と
寄りが戻ることは無いなと思った。
けどやっぱり向こうの気持ちは再燃してしまったらしい。
私は今の恋人の方が大事だから、いろいろ考えたけど元には戻らない
っていっても「じゃあ何であのとき合いにきてくれたん」
と言われる。
「1%でも可能性がある限り追い続けさせて」
と言われて、結局それを断ることはできなかった。
(手紙が届くのは斬新で新鮮だったが)
私はおざなりながらもたまに返信は返していた。
毎日メールがくるのには逆に感心した。
まさに「押して倒れない木は無い」状態だ。
それから半年が経過した。
先週、「もうあきらめるから、最後にもう一度会おう」
と言われてその人と再び会うことになった。
「君のことを思うと、あきらめるのが君にとっていいことだって気づいたから」
「これでほんとに終わりだから」
「君のような人にはもう出会えないかもしれないけど、似たような人を探せるように
頑張る。それは妥協かもしれないけど。」
いろいろ言いたいことはあったけど、もう最後なのかと思うとあえて何も言わないようにした。
どうせ最後なのだから。
いつの間にかこの人の中で私は殺された。
最後までこの人は自分のいいたいことを言っただけだった。
やっぱり夏に行ったのが間違いだった。
この人にも悪いことをした。
もう一度会わなければ思い出はキレイなままで楽しい思い出だったのに。
昔は楽しかった思い出ばっかりだったと思ったのに。
私が悪いんだな・・・
って書いてたら、さっきメールが届いた。
ふざけんな!死人にメールすんな!