2009-04-01

泣いた。

とても、いとおしいと思ったから、その人に価値があると思ったから、そのすばらしいものをもっと知りたいと思ったから、

そして、自分の事をもっと知って欲しかったから、その人の価値観と肉体に融けてみたくなったから、

きちんと時間をかけて、その答えに行き着いたから、

手をつないだ、キスした、セックスした。

思っていた以上に、その感覚はしっくりと馴染んで、前から知っているなにかのようで、ずっとそうしていたいようなものだった。

そして、それを焦がれるようになった。

多分、互いに、それを強く求めた。

でも、それを知ってから、言葉とか思考とかそういう何かがどんどんと交換されなくなってしまった。

嫉妬や甘えから、お互いが大切にしているものにずかずかと入り込むようになった。

相手を思いやって沈黙する、黙秘する事柄が増えた。

そういった行為の重なりに、私は不安になった。

そして、私はそれを悲しみ、改善しようと、話し合いを持ちかけた。

しかし、私に不安を与えていることを知ったその人は、私を大切にできない事を恐怖し、閉じこもって、塞ぎ込み、遮断した。

「かまわないで、すこしほっておいて」

という言葉は、私には重すぎる。

安心できない生活の中で、何かを信じるのは無理な相談だ。

きちんと意思疎通ができていた時のように、また話し触れ合うことができると信じたいのがだ、その気持ちを保っていられない。

私には、大切に思う人と話し合うことができなくなる事を理解できない。

「かまわないで、すこしほっておいて」の向こう側で、その人は何を決めようとしているのだろう?

もう、何かが変わってしまって、元になど戻らないことを、その人は気がついているのだろうか?

終わってしまう事を、私はぼんやりと感じている。

大切に思っていたものがなくなっていくことを感じている。

すぐにではないとしても、変質していき終焉を迎えるにおいがする。

悲しくて、泣いた。

まだ、何がおこっているわけでもないのに、もうなにも元にはもどらない。

私が欲しかったのは、大切にされることなんかじゃない。

その人と笑っていられることだった。

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