2009-03-05

定額給付金関連法案が衆議院の3分の2条項を使って再可決されたようである。

採決を欠席したのは、小泉氏他1名のわずか2名だけというのが、残念である。

再可決を阻止して、党指導部に失点をつけた後をどうするかについて、実際に総理総裁に名乗りをあげる人が立ち、支持者を増やす運動をしなければならないのだが、誰も立てなかったようである。小泉氏に旗頭になって貰いたかったという人はいても、すでに首相経験した人が、再び首相になるわけが無い。実際に首相になる人を探し出し、担ぎ上げるという所までは踏み込めなかった人がほとんどあった。アメリカ不景気実体経済に影響を与えるのはこれからであるし、その先には、欧州不景気が表面化する時期が続く。東欧では、すでに影響が表面化し始めている。今後、景気が悪くなる事はあっても、よくなることは無いわけで、経済が回復する見込みは薄い。政府財政に対する国民の目は厳しくなるばかりであろう。

定額給付金を生活支援から景気対策に建前を付け替え、全議員定額給付金を受け取るように指示を出し、党議拘束をかけて再可決に持ち込んだ為に、議員個人の意思とは無関係に、党指導部の方針として実行されるという外形がついたが、後から、本心じゃなかったと言いだすのでは、迷走していると取られるだけである。

貰えるものは貰って、ばら撒きが無意味である事を確認させるという展開が予想されるのであるが、それが実現するには時間がかかるし、その先が混沌としている。

今の自民党は、ばら撒きをしなくても政権が取れて維持できる政党への転換に失敗しているわけで、これを変えるには、今回の再可決に賛成票を投じた人には、無理がある。共通認識として失敗だったという結論が出るまでは、事実上首相の交代の目が無くなったわけで、党内政治という点では有意義な再可決ではあった。

  • 第2次補正予算案の内容は定額給付金だけじゃない。 バラマキと言う名称は単なるレッテルでメリットを見ていない。 ネットカフェ難民などにおいても、(ネットカフェを住所に)住民...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん