2009-02-17

はてだで書こうとしたがやめた。

自分双極性障害を長いこと患っている。一型と二型の中間くらいだ。躁になると眠らなくなるし、無駄に攻撃的にはなるし、攻撃的な自分に激高する場合もあるし喚き始めることもある。無意味に遠出をして出先で動けなくなることもある。webサービスに登録しまくったり、無料メールアドレスを大量に取得したりなどしたりもする。金銭感覚が狂って普段の10倍近いお金を使うこともある。やたら辛いものを食べたり、もしくは全く何も食べなかったり、飲食を一切せずトイレに行かないこともある。軽い時はやたら人に会いたがったり、新しい本を買い込んで勉強を始めたり、新しい趣味を始めたりなどする。これらはその時々の状況によって全く異なる。一応社会的に困難な状況になったことはないので二型と判断されることは多いし、薬もきちんと飲むは飲むのだがきかないので現状では眠れないときに睡眠薬を飲む程度の治療しかしていない。

どちらかというと抑うつ状態に入るときの方がひどい。鬱に移行する時はまだ眠らない時期にあたり、イライラがピークを迎えているが、気分だけはどんどん下降していくので夜な夜な些細なことに憤ったり苦しんだり申し訳なく思ったり嘆き悲しんだりなどする。発作的に電車に飛び込もうとしたり車に突っ込んで行こうとしたり、信号に気付かずに飛び出したりするのもこの時期である。眠れないのに起き上がれない。起き上がったら立ち止まれない。しかし、鬱の薬は気分を上昇させるので、このときに鬱用の薬を飲むと躁転して大変なことになるので使えない。躁鬱用の薬は上下の気分の振幅を減少させる働きはあるが、自分の場合はデフォルトが低めなので下の方はあまり改善がみられず、上側が大幅に減少してしまいなおのことひどい状態になる。

しかしそんな状態は基本的にはあまり外部には出てこない。自分の内部だけで処理をすることができる理性が自分の中には存在していて、それが治療を厄介にしている部分もあるが、社会的にひどい状態になるということはほとんどない。病気のことを知らなければ順風満帆だと思われているし、優秀だと評価されることも多いほどだ。

現在主治医には「双極二型障害の疑いあり」という診断をいただいており、治療は眠らない時の睡眠薬投与だけになっている。眠らない状況をどうにか回避すれば躁がひどくなりすぎることもなく、したがって鬱に移行するときの状態もひどくなりにくいという自分自身の経験主治医と相談した結果である。名目は不眠治療となるので、社会的に白い目で見られることはない。躁鬱病というと鬱病以上に奇異な目を向けられることが多いのでこの点はありがたい限りである。

自分はもう治らないだろう。治そうという意識もあまりない。そもそも正常な状態がどんなだったか自分でも思い出せない。それほど長い病歴だ。まだ二十代だが病歴は10年以上になる。今はただ平穏な日々が来ることを祈るのみであり、現在治療でそれは十分にかなえられている。

鬱病がどういう病気かは知らないが、平穏に過ごせる日々が戻ってくればそれでいいのではないだろうか。攻撃性をネットで表明せざるを得ない状態に置かれている患者さんたち(いらいらは鬱の症状の一つでもある)に平穏な日々が戻ってくることを祈ることしかできない。これらの病気は治らないかもしれない、治さなければならないものでもない。もし「治らなければならない」という強迫観念に取りつかれている人がいるのであれば、治らなくても平穏が戻ってくる日もあると伝えたい。

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