「愛」という言葉を使えない。
「好き」ならいつでも言える。この瞬間「好き」だったらそれは「好き」だから。でも「愛」はそうじゃない。「今は愛してる(でも明日は分からない)」……それって「愛」かな? 「愛」ってもう少し確かなものじゃないと色々マズいんじゃないかな?
でも、じゃあ三日間継続すれば「愛」? 一年間続けば「愛」? 十年たてば「愛」なのかな?
…分からない。
十年連れ添っても「本当は愛していなかった」とか、十年会わなくても「変わらず愛してる」とか。「愛」という言葉の周囲では、そういう不思議で不確実な会話がぽんぽん飛び交っているように感じる。
たとえば二人を周囲から眺めて「本当に「愛」してんだねえ…」としみじみ言われたとしても、たぶん「そうかな」と思う。こういうの「愛」って言っていいのかな。「いやー、よくわかんないけどねぇー…ごにょごにょ」みたいに答える。本当に分からない。当事者には分からない。
思うに、当事者がその言葉を使えるのは最後の最後だと思う。別れるときか死ぬときか、そのときはじめて「「愛」してた」って、確かに言えるかもしれない。でもそのときにはもうそれ言う必要が無いんじゃないの。
そんなわけで「愛」ということばの使いどころがよく分からない。
嘘で良いなら言いますが、嘘がダメなら言うとこ無いよ、と思う。
ヒドイですか、そうですか。
確かに最後の最後に使える究極の言葉ですよね。 でも確実に私の気持ちはlikeではなくloveなんです。 これはどう説明できましょう。 前にlikeとloveの違いについて、友人・知人・学校の先...