と一瞬疑問に思ったが、これは人類皆当事者だからあたりまえなんだな。童貞や処女もその用語をあてられた時点で「まだやってない」「新品」という当事者。
いつまでも、誰とでも話が通じる。他に類を見ない普遍性だ。日常会話でチンポコがかゆいとかオッパイもみてえとか言い続けるとかなりの高確率でアホ扱いにされるが、これは裏をかえせば皆が下ネタだと知っているからこそ皆がアホ扱いできるということなのだ。
問題はアホ扱いである。生殖行為は生命一般に通じるくらい重要な要素なのに、「衣食住」みたいなカテゴリーには絶対入れてもらえないのだ。「衣食住性」でもいいくらいなのに。
しかもこんにち社会における性は抑圧につぐ抑圧を重ねられつづけている。もはやアホ扱いというのどかな段階はというに過ぎて、セクハラという名の性犯罪者扱いである。公の場で性の話をしないというのが分別ある大人の常識、責任ある社会人の良識とされてしまっている。
ところで先ほど自分は「チンポコがかゆい」とか「オッパイもみてえ」とか書いたが、もっとも抑圧をうけているのがマンコである。マンコは一番しゃれにならない。テレビで芸人がチンコを(修正されようとも)丸出しにする場面はあってもマンコを丸出しにする場面は皆無である。
とにかく、皆が性に関して自分なりの考え方や意見をもっているはずなのに、それを発表する機会が今の社会にはないのである。
ネットを除いては。