小学校高学年だが、口だけは一丁前のくせに勉強もスポーツも苦手。
趣味は特にない模様で、友達とゲームしたりして遊んでる普通の子。
特に障害らしいものも無い。
が、大問題があって、
しかし、私の小学校時代から見ても、お世辞にも「できる子」とは言えない。
むしろ分数の四則計算や割合の文章題がとんでもなく苦手で、
国語の文章をとおして読むのが苦手。拾い読みばかりする。
教え始めたころは小数の割り算が出来ないくらいだった。
「どうしてここまで放置したんですか?」と親に聞いたくらい。
しかし、それでも某有名学習塾に突っ込んでたらしい。
ついていけなくてドロップアウトしたとのこと。
なんだかんだと世話を焼き、ようやっと普通に算国は取り組めるようになってきた。
このまましっかり勉強すれば(本当に人の何倍も努力しなければならないが)
医者になることも不可能でないように思える。
しかし、私には「絶対に無理だ」と言える根拠がある。
それが親だ。
私のような若造が何を言っても無駄だと思って、雇われ講師をしているだけだが、
圧倒的にその子の今の状況を招いたのは親の問題である。
母親は週の半分以上、日中家にいない。帰ってくるのは夜。
それだけならいいが、
母親が有名校であることや医者の家庭であることに過度に敏感になっていて、子どもの資質、本質、気持ちを全く理解できていない。
全く褒めることをせず、テストで80点でも「1番でなければ意味は無い」と子どもに言うような母親だ。
また、主要教科以外は全く評価せず、図工や家庭科の「よくできました」には見向きもしない。
子どもが私に家庭の話をしてくる際にほとんど母親の愚痴で占められるのはどういうことか。
母親にしてもその子が医者になるのは無理だと悟っているところもあり、
現在は比較的よくできる下の子の世話にやっきになっている。
何事にもなげやりがちで、「どうせ〓じゃん!」などというのが口癖のようになっている。
このままでは学校の友人関係にも障りが出かねないようなまでの根性の曲がり方をしてきつつあるのだ。
この仕事をやってきて思うのは普通、「出来る奴には出来ない奴のことがわからない」ということだ。
親にしてみれば自分らが出来ることが子に出来ないのが理解できないのだろう。
だから「なんで頑張らないの!」と必死になる。
自分が出来るから、出来ない側が頑張る方法を知らないので、
とにかく「頑張れ」と言う。
それでは溝は深まるだけだ。
出来ない側の「そっちは出来るからわかるんだろ!」という論理を許すことになる。
出来ない子が何故出来ないのか、何が出来るのかをしっかりコミュニケートして理解し、道を指し示すのが親であるべきなのではないだろうか。
http://anond.hatelabo.jp/20081207110715 似たような小学生のカテキョ話を一つ。 私が教えていた子は世間的には中の下くらいの見た目の女の子だった。 その子のお母さんは40過ぎではあったが、美...
この仕事をやってきて思うのは普通、「出来る奴には出来ない奴のことがわからない」ということだ。 親にしてみれば自分らが出来ることが子に出来ないのが理解できないのだろう。 ...
http://anond.hatelabo.jp/20081207110715 何も考えなくていいまま親のレールに乗っかって遠くまで行ってしまうと、 融通利かなくなってしまうので、親には潰されなくても、社会につぶされること...