道の向こうから、中学生の女の子と、そのお母さんらしき人が歩いてくる。
さっき買ったらしいイワタニのカセットボンベと、青々とした長ネギがのぞく。
ああ、今夜は鍋か。
あの親子はどんな話をしながら家路につくのだろう。
「おかーさんまだその上着着てんの?私が保育所の時も着てながったっけ。」
「9年前がな。ほら、昔デパート行った時に買ったの。」
「えー、いいかげん新しいの買えば?古臭いよ。」
「いーでしょ、昔の人は物をながーぐ使ってだんだがら。」
「それにいっつもあんだと兄ちゃんの物ばっか買うがらお金ないんですー。」
「コート一枚ぐらい買えんでしょー?韓流のDVDは買うくせにさ。」
「うっさいないいじゃん人が何着てだって。それより今夜何鍋がいい?」
「キムチ鍋ー!あれ最後に袋ラーメン入れっとおいしんだよねー。」
「・・・・・・」
「・・・・」
さ、家に帰ってお湯を沸かそう。
創作臭いなーと思ったら創作か。 何が言いたいのかさっぱり分からん