2008-11-10

梅田氏と馬鹿について

結局、馬鹿を野放しにするのがまずいんだろうか。

梅田さんはやはり、エリート主義なのかもしれないなあ、と思った。

エリート主義が悪いわけではない。山形浩生もそうだし)

要するに、梅田さんは馬鹿にでも分かるように説明し、馬鹿大衆レベルの底上げをする

ことが目的なのではなく、頭の良い人たちとレベルの高い面白い議論がしたいのだろうと思う。

彼が啓蒙したいのは、見込みのある若者たちであって、馬鹿大衆は単なる搾取対象

あるのかも知れない(それが悪いとは思わないが。確かにそちらの方が面白いし、楽しいから。

しかも自分の好きなことをやるということであって言論一致である。馬鹿の相手はイライラ

するし、徒労に終わる場合が多いし。そして、そういう商売で生きていくことを彼は目指して

いるのであろう。繰り返すが、商売は慈善事業ではないし、梅田さんは聖人ではないと思うので、

馬鹿大衆レベルの底上げをするという(多分)不愉快仕事の義務は発生しない)

ただ、思うのは、多少ましになっているかも知れないが、リアルワールドの日本人

自分が馬鹿にされるのを恐れて、あるいは、恥をかくのを恐れて、気軽に発言しない人が

が相変わらず多い。相変わらず日本人は恥を恐れる感覚が強いのは確かだと思う。

(だから、英語の上達が遅いという話もあったが)

その反動が(匿名性という)ネットに出てきている部分というのは確かにあるような気がする。

そしてそれには良い面もあれば悪い面もある(セガBBSがまさに動物園だったことを思い出す)

その反動とどう向き合うか。抑圧されていた恥知らず馬鹿日本人の本音とどう

つきあっていくのか。結局、日本におけるオープンサービスにおいて、そこをどう

対応するかが一番問題なような気がする。

馬鹿の相手をしたくなければ、クローズドで、仲良しセミ文化人サロンとしてやって

いけばいいのでないか(もっとも、mixiがうまくいっているかは私はよく分からないけども)

馬鹿大衆からは巻き上げたい、でも、レベルの高い議論がしたい、という話は

虫が良すぎるような気がする。

もっとも、宮本茂氏だったかの言葉に、「二つの問題を同時に解決するのが良いアイディアだ」

みたいな言葉があったことを思い出すけれども。

  • 同じ人的リソースを消費するならバカの相手より真っ当な相手とちゃんとした仕事をしてほしい、ってのが市井の一般人が思うところです。 バカの相手は疲れる割に何の生産性もないん...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん