料理を作るのが好きだ。
「あ、コレいいかも!」
と思ったものを空いた時間に作ることしばしば。
何を作ろうか、と考えて、せっかくだから何かオリジナルの物を創ろうと考えた。
一日考えてもアイディアが出てこない。
三日経ってもやっぱり出てこない。
結局、どう足掻いても出来なくて、いつものサイトからレシピを拝借することにした。
絵を描くのが好きだ。
小さい頃から紙とペンがあればいくらでも時間が潰せた。
大抵、目に入ったものや「コレ描いて」と言われたものを黙々と描いた。
デッサンをするのが好きで、モデルや物を見ながら黙々と描いた。
ある時、部長が言った。
今度の大会に出す絵を描いてきて、と。
テーマは何ですかと聞いたら、そんなものは無い、好きなように描けば良いよと言われた。
一日考えてもアイディアが出てこない。
三日経ってもやっぱり出てこない。
結局、どう足掻いても出来なくて当たり障りの無い静物画を描いた。
私は、自分で考えて創り出す事が出来ないと、その時初めて実感して急に無性に悲しくなった。
好きこそ物の上手なれ、なんて諺があるけれど、私は真似しか出来ない。
誰かが作った道をうんうんと頷いてトレースするだけなんだと。
私は一人っ子で育って、母は私をそれはそれは溺愛していた。
今思えば、過剰な愛情だったのではないかと思うこともある。
一時期まで、魚の骨まですべて取り除いて食べさせるほどだった。
すべて、私がする前に母がこなしていた。
そして私は馬鹿な事に、それを当たり前だと思い疑問にも思わず生きてきた。
壁に突き当たる前に、母はすべての壁を壊し、取り除き、平らな道を作っては手招きしていたのだろう。
それは果たして幸福な事だったのか、不幸な事だったのか。
ただ一つ言える事は、やっぱり今日も何も創り出せなかったと言う事だけ。
オリジナルの料理、なんてそう簡単に作れるものなのだろうか? オリジナルの絵、なんてそう簡単に描けるものなのだろうか? トレースしかできないではなくトレースができるんだろう...
あなたがいまそこに書いた文章は立派な創作物じゃないか。
自分の彼女が元増田や自分と逆のパターンで、言葉を借りると創る事のできるタイプです。 何かを模写することは好きなんだけど、さっとイラスト書いたりはできないから、こんなん簡...
あるものを使って何か作るということに慣れていないだけ。 それに、隣の畑が青く見えるのと同じ原理が働いて、余計にうらやましく見える。 のだと思う。 毎日作曲の練習をしてま...
世の中、アイデアを出す技術ってのがあるから、そういうのを勉強するのが手っ取り早いと思うよ。