■石馬戒厳決蹶起演説
もはや真の日本は帝國軍にしかない
この屯所の柵外は侵略軍のものである
北海道九州のように国土が奪われたからではない
人の心が奪われたからである
国民精神を奪われたからである
そしていま、最後の日本までも費え去ろうとしている
このまま座視すれば安保条約が締結されることはもはや疑う余地もない
かの文書が大大帝午前にうやうやしく提出されるとき、飛びかかって書を切り裂く閣僚一人、皇居の門外で腹をきる将軍ひとりいはしなかったのだ!
帝國軍は合衆国の傭兵に成り下がる
大東亜戦争を戦いきった日本武士は滅びるのだ
諸君は士魂の勝利を忘れたのか
欧米人が嘲笑して言うように、諸君もまたあの戦いを愚かしい抵抗との言葉でしか語れなくなったのか
それでも武士か
諸君は武士だろう 諸君は武士だろうッ
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