今日は私が生まれた日。
私の苦しみが始まった日。
私の地獄が始まった日。
私は生まれつき感情がない。
泣きもせず、笑いもせず、ただただ無表情でこの世に産まれてきた。
出産した直後の余りに静かな分娩室に母親は恐怖を覚えただろう。
我が子が無事な事を確認し安堵はすれど泣きも笑いもしない私を見てどう思ったのか。
母親は医者からは先天性の障害でこういった事は稀にあると告げられた。
発育するにつれ次第に感情は芽生えていき普通の人と変わらなくなるだろうとも。
一時的なものだと聞かされた母親は希望を持って愛情を注ぎ私を育ててくれた。
しかし私は一向に感情と言うものを見出す事ができなかった。
無表情の私を回りは不気味がり学校では悪魔の子と呼ばれいじめられた。
あまりの苦痛に学校から逃げ出したが家に帰ると母親の罵倒がはじまるだけだった。
当然のように私は閉じこもるようになり外の世界と完全に隔離された。
内から湧き上がる感情も外から掻き乱す干渉も無い状態が何年も続いた。
そして今年で25歳になる私・・・。
25・25・2・・525・・252・・5・・・にこ・・ニコ・・・。
ニーコニコ動画♪
感情の無い私でも笑う事のできる、笑顔の電脳空間ニコニコ動画。
ドワンゴが0:00をお知らせします。
という妄想だったとさ・・・。
四捨五入で三十路入りオメ('(゜∀゜∩
(一休禅師は)正月にぼろぼろの着物をまとい町に出て、手に持った棒の先には死者のドクロを突き刺して、「正月といっても、それだけ死の時に近づいただけことだ。めでたくもあり...
辛せな25歳となりますように。