2008-07-04

俺には非モテなんていう資格すらないのかもしれない

中学生の時、友達もいなくて、休み時間は机につっぷしたり意味なく外に出たりしてた。

女子は勿論男子も誰一人近寄ってこなかった、ときどき「なんかあいつくさくねぇ?」と言われたりしていたくらいでたいしたイジメはなかったけど、毎日つまらなかった。

ある時席替えをして、前の席がある女子になった。俺とは正反対のような明るくて可愛い子。クラスの中心人物みたいな。委員長とか積極的に手を挙げたりするタイプ

俺はそれでもとくに今までと変わらず、席替え後の休み時間も本を読むフリをして過ごしていた。

そうしたらその子が、後ろを向いて、「一ヶ月よろしくね」と言った。

最初は俺に言ってると思わなかった。まさか俺になんか、って意識があったから。でも俺は一番後ろの席だし、他に誰もいないし、どうも俺に言ってるっぽかった。びっくりしすぎて「あ、うん」としかいえなかった。しかも、本に視線落としたまま。最悪すぎる。

でも何故かその子は続けて話しかけてくれた。

「ねぇ、○○君と話したのそういえば初めてだね」

「あぁ…」

「本好きなの?」

「まぁ」

「なんていう本?」

その子が少し屈んで表紙を見ようとしたので、見やすいように本を立てた。

「うーん。聞いた事ないな。これって小説?」

「まぁ」

俺はバカだった。あぁとかまぁとかばっかり言ってた。混乱して何を言えばいいか分からなかった。

俺がそんな返事ばかりするからか、その子は

「っていうかごめんね、読書邪魔だよね。んじゃ」

と言って笑って他の女子のところへ行ってしまった。

何故か最近あの頃の事を酷く悔いている。

その後も、あの子は何かと話しかけてくれたのに、俺はいつまでも「あぁ」「うん」「まぁ」ばっかりだった。

俺に非モテなんていう資格はないのかもしれない。

非モテを自称する皆は、もっと手ひどい目にあっているけど俺なんかこんなチャンスを何度ももらっておいてこれだ。

非モテなんていう資格すらないのかもしれない。

  • 俺なんかこんなチャンスを何度ももらっておいてこれだ。 それチャンスでも何でも無いから

    • チャンスって、別に「彼女になれるチャンス」の意味じゃないよ。 「人とまともに話せるチャンス」くらいの意味。

      • 俺とは正反対のような明るくて可愛い子。クラスの中心人物みたいな。委員長とか積極的に手を挙げたりするタイプ。 このテの「誰とでも仲良く」って感じの子は裏では何思ってるか...

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