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http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/130/index.html?cd=sjm
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当連載の125回、『新福岡空港にみる財界人の駄目さ加減』で、わたしは福岡空港
の移転を目論む勢力を批判した。皆さんもご存じのことと思うが、わたしはおよそ
日本の公共事業を褒めることはない。公共事業、わけても土木と名のつくものはほ
ぼ例外なく、財界と一部政治家・官僚を潤して終わりだからである。
念のため書いておくが、わたしは必ずしも財界が(あるいは政治家・官僚が)潤
おうことをとがめるのではない。地元の人々に、ひいては国民に利益が還元されな
いまま、財界「だけ」が潤うことを批判するのだ。しかも新福岡空港に関しては東
アジアのハブとなる千載一遇のチャンスを逃すことにつながる。相応の妥当性があ
り、それなりの経済効果が見込める公共工事ならば積極的に応援することだってや
ぶさかではない。
あれれ、リニア新幹線の賛成理由が、夢があるからというのは、随分と論理的でないですね。
新幹線の利用率は、めいっぱいになってきているというのも分かるのだが、それはいいことではないのか。
別の路線を作れば、利用率は単純に半分になる。経営的にはどうかと。別の路線を作れば、利用者が2倍、いや、それ以上に上がるというのであれば作ればいい。また、JR東海もカネがあるなら作ればいいと思うが、不採算を税金でどうにかしてやろうとか、通常路線の価格に転嫁したりすれば、それも問題だろう。
で、結論。いらない。
まぁあれだ。たいていの事と同じで、物事には別の側面がある。 新しい土木事業の多くには、産官「しか」喜ばないという裏がある。新しい土木事業を拒むという選択肢には、枯れてい...