もう鬱でいるのはやめたんだ。
会社の女の子(旦那持ち)とはいちゃいちゃしてるし、友人の女の子と手をつないで飲み歩いたり、電話して普通に女の子ともはなせるようになった。来週からサーフィンを始めるつもりでいる。体重はめちゃくちゃ減って、ジムで鍛えているから、今年の夏はいっぱい海に行きたいと思う。免許も更新に行かないと。
でも。
*
最近彼女は、電話をかけてきた。夜ご飯を食べよう、って。その後久しぶりに僕らの住んでいた(今は彼女だけが住んでいる)、アパートへ上がった。僕の猫は、ちょっと痩せたようだったけど、元気にしていた(もともと太り過ぎなのだ)。そして彼女は泣きながらまだ僕の事を愛しているという。でもこれが僕にこれを伝えるのは最後だとも言った。彼女はこれまでのことをすべていい思い出にして新しい男と結婚すると思う、という。
僕は今でも彼女の事を愛している。でも今は彼女が彼女の生き方を探すときだと思うから、離れる事は構わない、と理解していた。(だいたい間男が本間に入ってきてとどれだけ続くって言うんだ?)でも、なんというか、新しい男と結婚されたら、僕は困るな。
*
まぁ正直言って、これは茶番だと僕は思った。僕も少し泣いたけど、予想できるような事しか言われなかったし、すこし動揺したが、僕の、この数ヶ月で体得した、人生の信条に反するような大告白ではなかった
*
そして昨日の晩、久々夜遅くまで、一人で働いていた。帰りが遅くなった。電車の中で涙が止まらなかった。僕は昔もこうやってがんばって働いていた。どんなに疲れていても、恋人が家で待っていることを思えば何でもがんばれるな、って思ってた。何があっても大丈夫だと思っていた。でもそれは違ってて、実はその間に恋人は僕を裏切ったんだ。いやそんな事はもう気にしていない、ただ、僕にはもう支えが何もないんだな、と思って寂しかった。
自分の部屋に帰ってみると、ルームメイトが今でテレビを見ていた(僕は日本に住んでいない)。あまり話した事は無かったけれど、なんとなく話してみた。彼女は実は日本語が少しわかるんだって(フラグ?)。そして彼女に電話がかかってきた。女の人で泣いている感じだった。長そうだったから部屋に戻った。でかい声で話す彼女は、電話の主が SSRI を overdose したと伝えているようだった。僕はベッドで一人泣いた。死にたい人がまたここにもいる、と。
*