日銀との絡みもあって、暫定税率の話がヤフーニュースにまた挙がっていたが、付けられたコメントを見てちょっと驚いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080312-00000120-mai-pol
賛同数1位は政治家への特に主張もない非難コメントのため、省く。
コメント1 (賛同数 2位)
「25円下がっても120円だ。決して安いとはいえない。暫定税率廃止もさることながら、政府として現在の原油高に何らかの手を打って欲しい。」
何らかの手とは何を指すのだろうか。ガソリン価格を引き下げる補助金を出すべきというのだろうか?基本的に国の金は税金、国民の金だ。国際価格が上がっているものを安くしようと思えば、税金投入しかない。税金が一度投入され始めたら、また権益が生まれる。暫定税率廃止論だけならまだしも、さらに何らかの手を打てという意味がわからない。
コメント2 (賛同数 3位)
「民間企業に任せっぱなしにしないで、もっと、真剣に産油国と交渉しろ!!」
民間企業に任せるなとはまた奇怪な。この方は公務員にまかせた方がうまくいくなどと思っているのだろうか。社保庁の一件を見てもわかるとおり、国家公務員ならしっかり仕事をするというのは幻想に過ぎない。もちろん、一生懸命骨身を削って働いている国家公務員の方々は多数いるが商談することが本職ではない。基本的に責任や成果に対する報酬がない公務員に商売の取引を任せるのがいい手段とは思えないのだが。場数を踏んだ商社マンに任せた方がよりよい交渉となると思うが、いかがか。それとも、日本の国威にまかせて交渉しろとでも言っているのだろうか。一昔前ならまだしも、現状では産油国に外交援助したい国はいくらでもいる。日本が安くしろといったところで、それなら他の国に売るといわれるのがオチだ。現に、一部の権益は日本から他の国に移譲しはじめている。
コメント3 (賛同数 5位)
「この程度の項目さえもろくに決められないような人を議員にした国民が自ら恥じるべき。」
5位のこの方のコメントが一番しっくりきた。だが、ここへのコメントを見る限り「恥じるべき国民」の視野の狭さは致命的ともいえる。「安くしろ安くしろ」としか物をいわない国民相手にアピールせねばならない政治家も悲惨といえば悲惨だ。政争に注力し、国民を納得させきれない政治家にも一定の責任はあるのだが、目先のことばかりを望む国民相手では短絡的な視野で動く政治家が人気を集めることにならないだろうか。もちろん、道路権益で縛られ柔軟性にかく自民党には退場願いたいが、人気取り的行動が目立つ民主党も国の将来には正直役に立たないような気がする。
自民も民主も最初っから国民の事なんて考えてないだろう・・・ あるのは自分たちの権力の保持や奪取のことだけ。 国民のために働く政治家なんてこの世にいないんだよね。