マネーはジャブジャブとおっしゃるがチャリンチャリンのお金ならぬポワンポワンの金融マネーはいとも簡単に消えてしまう。そらもう、泡なんかより儚くチョイト風が吹くだけで何兆円も消えてなくなる。でも別に誰かが盗んでいくわけじゃあない。
マネーというのはいろんなものの価値の総和の指標値であって同じ尺度たる「金額」を使っていても財布に入っているポッキリの現金残高とは違う。
例えば経済が毎年3%成長する世界が95%程度に見込めるとする。そんな世界の価値は将来の分も50年分ほど累計して(≒1.5)含めると全世界の総生産48兆ドル×(1+1.5)でざっと120兆ドルということになる。
でもちょっと風が吹いて将来展望が94%(同50年累計≒1.2)になると都合107兆ドルにしぼんで13兆ドル、日本円で1400兆円ばかりがどっかに「消えて無くなってしまう」。当然、逆に1ポイント増えるなら2200兆円ほど「降って湧いてくる」。
もちろんこの怪しげな試算は妙にリアルな数字を使ってるけどモデルの提示のために示しただけのものだから本当かどうか定かではない。
現実にはどっかが予想より業績や収入が良い/悪い状態から連鎖的に反応して振動したりするんだろう。
ただ、これだけ将来展望がいい時代は今までなかった。だから世界経済は未だかつて無い規模に膨らんでいる。いわば今俺たちのいる世界は丁寧に積み上げたトランプタワーだ。粗忽な奴はファンドの陰謀だとかパワーシフトで米帝終焉ださあ気分は戦争だと言うんだけど、この目いっぱい安定した上にある経済というモデルを留意して考えれば、その粗暴な考え振る舞いのどれもが誰も幸せにしないということが分かるはずだ。いまさら戦争したって資本逃避したってこれだけ安定し連動した世界では損失しか生み出さないのだ。
現時点で金融資産は大きすぎるらしい。だから適切なところまで信用収縮(将来見込の変動に基づく価値の減少)は避けられないんだろう、多分。いや知らないけど。識者はそのへん分かっているんじゃねえのと思うのになんでテレビはイチイチ声を裏返して世界の終わりを告げるのだろう。でも資産の無い俺にはほぼ関係ねー。石油も小麦も買ってやんねー。
今やるべきは世間様と自分の将来見込みを0.01%積み上げるべく自分の仕事の生産性を上げ、家族と地域に過ごし社会を有機的に安定したものにすることぐらいなのだ。
それができないならレッツキャバクラに行こう。嬢は舌打ち我慢してこんな話を聞いてくれるし俺のひざに手も載せてくれるぜ。
偉い人はこんなところでこんなの読まずに一生懸命なんか偉いこと考えれ。
弁当爺さんは独りごちないでもう少し分かりやすく書いてください。