2008-01-17

http://anond.hatelabo.jp/20080116121605

そういう面での「深遠さ」「真理を追求」であり、そこにロマンを感じるんじゃないかな?

増田です。

これは物理やろうと思う馬鹿共には共通の思いだと思う。無論俺もだ。

金融なんて物理に比べたら人類歴史への貢献ゼロに等しい。普遍論理なんて何も残せない。ただ、買い物に使える資金がちょこっとふえるだけだ。少なくとも今は会社を辞めて、少しは基本理論研究できる。人も育てられる。社会へも貢献し、未来へなにか残しているかという人生テーマを考えると、大学研究するという道に戻ってきて本当によかった」

これは素論のポスドクからクオンツに転身してGS部長か何かになったエマニュエルダーマンの言った言葉

俺も全く同じように思う。

金融工学って現象論でしょう。しかも現象の原因がヒトの行動とか金融市場の制度とかだから、本質的に普遍性が無い。

資産価格を完全に記述する確率過程なんて存在しないし、あったとしても有効期間は3ヶ月とかになるだろう。

例えば磁性体をイジングモデルで記述するのは物理的本質を抽出した単純化だけど、資産価格をウィーナー過程とかで

近似するのは、そこに本質があるかというと、俺にはそうでもないように思える。

予測不可能性は本質かもしれないけど、それだけじゃ自明に毛の生えた結論しか導けないんじゃないかなぁ。

俺も曲りなりにも社会に出て多少は柔軟な考え方を身につけたと思う。

物理学の法則のような厳然たる普遍性がなければ面白くない、とまでは思わなくなったよ。

でも再現性が無いのはダメなんだなあ。せっかく何か見つけても、すぐ使えなくなっちゃったら何なんだろうと思ってしまう。

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